先週の休みの日、ソファに寝転がりながらスマホでClaudeのアプリを開いてみました。長文を読ませたら要約が驚くほど自然で、思わず「これはChatGPTと役割分担できるやつだ」と声に出してしまったほどです。
AI関連のニュースを追っていると、ここ最近「Claude(クロード)」という名前を目にする機会がぐっと増えました。開発元は米Anthropic社。ChatGPTと並んでよく比較されるAIですが、日本語圏だとまだ「名前は聞いたことあるけど使ったことはない」という人が多い印象です。
今回はClaudeを初心者が使い始めるときの最初の一歩と、実際に3日ほど触ってみて感じた「ChatGPTとの使い分けどころ」を、専門用語を極力使わずにまとめてみます。
そもそもClaudeってどこで使えるの?
Claudeを使う一番シンプルな方法は、公式サイト(claude.ai)にアクセスしてGoogleアカウントなどでログインするだけです。ChatGPTと同じく無料プランがあり、まずはお金をかけずに触れます。スマホアプリもiOS/Android両方に出ています。
使い方の見た目はChatGPTとほぼ同じ。チャット欄に質問を打ち込んで、返事を待つ。それだけです。「AIって難しそう」と身構える必要は全くありません。
最初の1分でやっておくと良いこと
- 左下の設定から日本語表示に切り替える
- 「Projects」機能で用途別にチャットをまとめる箱を作る(有料プラン)
- ファイルをドラッグ&ドロップできることを覚えておく
特に3つ目のファイル添付は、あとで紹介するようにClaudeの最大の武器です。PDFやWord、画像をそのままチャット欄に放り込めます。
ChatGPTと何が違うのか、触って感じた素直な印象
両方をしばらく行き来して感じたことを、表にまとめてみました。あくまで個人の使用感である点はご了承ください。
| 比較項目 | Claude | ChatGPT |
|---|---|---|
| 長い文章の読み込み | 得意。PDF数十ページも安定 | 可能だが要約が雑になりがち |
| 文章の自然さ | 柔らかく、丁寧な日本語 | 要点をズバッと返す |
| 画像生成 | できない | DALL·Eで可能 |
| ネット検索 | 有料プランで対応 | 無料でも対応 |
| 音声会話 | アプリで対応 | アプリで対応 |
| プログラミング支援 | コード生成の評判が高い | 同じく高評価 |
体感で一番差を感じたのは「長文を読ませたときの落ち着き」です。ChatGPTが「はい、要約はこちらです!」とテンションよく返してくるのに対し、Claudeは「まず全体像を整理すると…」と一呼吸置いて返してくれる感覚。読み物として自然なんですね。
Claudeが特に光る5つの場面
1. 長いPDFの要約
厚労省が出す通知文って、平気で30ページ超えありますよね。夜勤明けの頭で読むのは正直しんどい。試しにClaudeに投げたら、章立てを保ったまま整理してくれました。
2. 文章の推敲・言い換え
ご家族への説明文を書くとき、私はよく言葉に詰まります。「転倒がありました」を柔らかく伝えたいけど、事実は事実。Claudeは「事実を薄めずに表現だけ柔らかくする」のが上手でした。
3. 議論の壁打ち相手
賛否両論を出してもらうと、意見の偏りが少ない印象。
4. コードのちょっとした修正
Excelの数式やGASのエラー解消は、Claudeもかなり優秀です。
5. ロールプレイでの想定問答
家族対応の練習相手として、丁寧な受け答えをしてくれます。
そのまま使えるプロンプト2つ
初心者がつまずくのは「何を書けばいいか分からない」という点。実務に即したプロンプトを2つ載せておきます。ChatGPTにも同じものが使えます。
プロンプト例1:申し送り事項の整理
あなたは介護記録の整理を手伝うアシスタントです。
以下の当日メモを、次の勤務者に伝わる申し送り文に整えてください。
条件
- 事実と推測を分けて書く
- 時系列で並べる
- 家族連絡が必要な項目には冒頭に【要連絡】と付ける
- 300字以内
当日メモ
(ここにメモを貼り付け)
プロンプト例2:家族への状況説明メール
以下の状況を、ご家族に送るメール文に整えてください。
トーン
- 事実は変えず、表現は柔らかく
- 心配をあおらないが、隠さない
- 最後に「ご不明点はいつでもご連絡ください」で締める
状況
・本日14時頃、居室でふらつきあり
・介助にて着座、外傷なし
・血圧、脈拍は普段と変わらず
・念のため夜間の見守り強化予定
この2つ目を初めてClaudeで試したとき、下書きが1分もかからず出てきて、正直「私が10分悩んでたのは何だったんだ」と苦笑しました。もちろん出てきた文はそのまま送らず、事実誤認がないか必ず自分でチェックします。
初心者がハマりやすい、意外な落とし穴
ここが今回一番書きたかった部分です。「Claudeを触ってみよう」という記事は多いですが、触った後に必ずぶつかる落とし穴はあまり語られていません。
落とし穴1:回答が丁寧すぎて長い
Claudeは親切設計なのか、聞いてないことまで説明してくれます。急いでいるときは「結論だけ3行で」と最初に指定しないと、読むのに時間を取られます。
落とし穴2:無料プランは回数制限が来る
体感ですが、少し込み入った質問を続けると数時間で「上限です」と止まります。ChatGPTの無料枠より制限は厳しめに感じました。本格的に使うなら有料プランを検討する場面が出てきます。
落とし穴3:個人情報の扱い
これは全AI共通ですが、利用者氏名や生年月日、家族の連絡先などをそのまま貼ると、規約以前に情報管理上アウトです。私はプロンプトを作るとき、必ず「Aさん(80代女性)」のような匿名化を癖にしています。夜勤で疲れているときこそ、ここが崩れやすいので要注意です。
落とし穴4:Claudeが「知らない」と言ったら本当に知らない
ChatGPTは知らないことも自信満々に答える傾向がありますが、Claudeは「情報がありません」と正直に返してきます。これは長所ですが、初心者は「使えないAIだ」と誤解しがち。答えないのは誠実さの表れです。
まとめ:まず1週間、両方を並行で触ってみる
Claudeを3日触って一番強く思ったのは、ChatGPTと二者択一で考える必要はないということです。長文の読み込みや丁寧な文章づくりはClaude、検索や画像生成が絡むならChatGPT。用途で使い分ければ、両方の無料プランだけでもかなりのことができます。
介護でも介護以外でも、AIを「便利な道具箱」と捉えると気が楽になります。ハンマー一本で全部やろうとせず、その場面に合うものを選ぶ。それだけの話です。
まずはclaude.aiを開いて、今日書いた業務日誌を貼り付けて「読みやすく整えて」と頼んでみてください。最初の一歩は、それで十分です。
この記事を書いた人
AI介護士kaze運営者。介護福祉士・ケアマネジャー・社会福祉士の資格を持ち、介護現場歴18年。現場のリアルな課題感を起点に、AI×介護の実用性を探求・発信しています。


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