「どの AI なら安全ですか」は、現場でよくある問いです。サービスごとの条件も大切ですが、その前に、もっと基本的な順番があります。
順番は「整えてから、入れる」
筆者の考え方は、「これは入れない」という品目の線引きではなく、順番です。セキュリティを整えてから、職場のルールを作ってから、AI に入れるようにしています。
AI で怖いこと
介護の記録で AI を使うときに怖いと感じるのは、次の3つです。
- 個人情報を AI に入れてしまうこと
- 事実と違う記録が残ること(AI のもっともらしい作文)
- 記録は公的な証拠になるので、責任の所在が曖昧になること
自分で作る業務アプリで、決めていること
- 誰が、いつ、何を見て直したかの「操作の記録」を残す
- 利用者さんの情報を、外の AI のサービスに送る機能では、重要事項説明書に一文を足して、本人・家族に説明する方針にした
主要サービスの扱い(2026年10月26日に、各社の公式ページの文面を確認)
サービスの条件は変わります。決まりを作る前に、使うサービスの最新の条件を、自分の目で確かめてください。
- Claude(Anthropic)の Free・Pro・Max: 学習に使うのは、利用者が許可したときだけ。設定(プライバシー設定)でいつでも変えられる。許可すると保持は5年、許可しないと30日。Claude for Work(Team・Enterprise)・API など、法人向けの契約には、この変更は当てはまらない。出典:Anthropic「Updates to Consumer Terms and Privacy Policy」(2025年8月28日付)
- Gemini アプリ(Google): 「Gemini アプリのアクティビティ」(Keep Activity)がオンだと、チャットと添付は履歴に保存され、AI モデルのトレーニングを含むサービス改善に使われる。一部のチャットは人間のレビュアーが見る。オフだと、トレーニングには使われないが(フィードバックを送った場合を除く)、チャットは3日間(72時間)アカウントに保存される。一時チャットも72時間保存されるが、トレーニングには使われない。ただし、オフでも一時チャットでも、安全の確認のために、人のレビュアーが見ることがある。人がレビューしたチャットは、最長3年保持される。出典:Google「Gemini アプリのプライバシーに関するお知らせ」(2026年10月13日更新・Privacy Hub は10月23日表示。ヘルプ https://support.google.com/gemini/answer/13594961 の中)
- ChatGPT(OpenAI): 10月26日にも、公式ページ(OpenAI のヘルプ)の内容を取得できなかったため、ここには書いていません。ご自身の設定画面の学習の項目と、OpenAI の公式ヘルプで、確かめてください。
施設で決めておくことの例
- 入れてはいけない情報の範囲を、職員全員で共有する
- 外の AI に送る機能を使うときの、本人・家族への説明の方法
- 操作の記録を、残すこと
- 使うサービスの条件を、定期的に見直す人を決める
まとめ
どの AI を使うかを選ぶ前に、「整える順番」を決めてください。サービスの条件は変わりますが、決めた順番は変わらずに残ります。
この記事はAIの補助を受けて作成し、介護現場18年の筆者が内容を確認しています。


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